セブン&アイ・ホールディングスは1日、超大手の流通グループ、イオン(千葉県千葉市美浜区)と経営統合し、資本業務提携を結ぶ方針を明らかにした。商品開発や物流部門などで連携し、双方の売り上げの増加を狙う。セブン&アイは、比較的手薄な近畿圏の強化を狙い、イオンはセブン&アイの経営のノウハウを活かし、全体的な統一化を図る。
イオンは、今年1月にダイエーを完全子会社化したばかりで、これからが正念場。セブン&アイとの提携でどう変わるかが注目である。
一方のセブン&アイは首都圏に強く、イトーヨーカドーの7割が集中している。これまで北海道や岡山の地元スーパーに出資してきたセブン&アイにとって、今回の業務提携は大きな山場となる。現存している、イオンやそのグループ店舗とうまく調整し、売り上げの効率化を図ることができるかが大きな課題となる。
また、両社が発行している電子マネー(nanaco:セブン&アイ、WAON:イオン)については、新たに「WAnaco」という電子マネーを発行し、セブン&アイ系列、イオン系列の店舗の双方での相互使用が可能となる。
なお、現在発行されているnanaco、WAONも引き続き使用することができる。ポイントシステムについては、現段階では正式に決まっておらず、今年中に決定するとのこと。
また、両社が販売するPB(プライベートブランド)については、一体化する予定はないとのこと。
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